2020-03-28

iOSアプリで Firebase/Auth によるツイッターログイン¶

TwitterKit (2018年10月末サポート終了)をつかったまま長いこと更新していなかったアプリを更新した時のメモ

やり方¶

ログイン以外のTwitter 機能を利用しないのであれば、Firebase のSDKのみで実装が可能。( Twitter認証をしたいだけであれば Firebase Authentication を使わなくても良いのだが、どのみち Sign in with Apple を求められるので使っておいたほうが楽ではないかと思われる）

Firebase のドキュメントに従えば概ね良い。

https://firebase.google.com/docs/auth/ios/twitter-login?hl=ja

Firebase 公式の実装例もこちらに公開されている。

https://github.com/firebase/quickstart-ios/tree/master/authentication

以上終わり！だと味気ないので以下にポイントを少々記載。

APIの変更¶

この記事を書いている時点の Firebase のドキュメントでは Auth().signIn と記載されているが、最新のSDK (6.20.0 で確認) ではAPIが変わっており Auth.auth().signIn と書く。 1

provider の定義位置¶

provier は viewController などのプロパティとして定義する。

検証のつもりでうっかり provider をボタンなどのハンドラ内で定義してしまうと、ボタンを押しても何も起きなくなる。これはローカル変数である provider が関数呼び出しが終わった時点で消滅する為なよう。 2

再認証のための小技¶

現状の Firebase/Auth では、Twitter側で認証する際に SafariViewController を利用している。このため、一度 Twitter 認証済みの状態で再度認証を実行すると id/password の入力をスキップして credential が取得される（SafariViewController内で Twitter にログインしている状態になるため) 。

この時困るのは別の Twitter アカウントで認証し直したい場合で、セキュリティ上(プライバシー上?)の理由で SafariViewController のセッション(cookie) を外からどうこうできないし 3 、iOS 11 以降では SafariViewController はアプリごとに独立したセッションを保持するため 4 、ブラウザ側でログアウトしても意味がない。SafariViewController で Twitter を開いてユーザにログアウトしてもらうのはユーザも実装者も面倒。

どうするかというと、Twitter の認証オプションの force_login 使う。これにより認証済みの状態でもid/passwordを入力画面が表示される。 5

上記踏まえた実装例¶

import UIKit
import FirebaseAuth

class ViewController: UIViewController {
    var provider: OAuthProvider?

    @IBAction func buttonDidPush() {
        print("buttonDidPush")
        self.provider = OAuthProvider(providerID: TwitterAuthProviderID)

        guard let provider = self.provider else { return }

        provider.customParameters = [
            "force_login": "true",
        ]

        provider.getCredentialWith(nil) { credential, error in
            guard let credential = credential, error == nil else {
                print("Error: \(error as Optional)")
                return
            }
            Auth.auth().signIn(with: credential) { (result, error) in
                // signIn後の処理
            }
        }
    }
}